昔の僕は技術を一生懸命伝えていました。

 

だって、みんなギターうまくなりたいって言うんだもん。

と言って、

何をしたら技術が身につくのか?

何を発信したら技術が身につくのか?

技術を身につけさせることが僕のやるべきことだとおもっていました。

 

でも・・・

ここんところ全くそういうことを思わなくなってきました。

 

もちろん、口では何年も前から技術は関係ないとか言っているんだけど心の中ではそうは思ってない。

自分の価値は技術を無理なく身につけさせること。

そんな風に勝手に決めてました。

 

もちろん、その前提を持っているから一生懸命努力します。

おかげで、技術という伝えるのが難しいものを伝える術は色々開発出来たし、伝えるのも上手になりました。

 

でも、こんな事言ったら怒られるかもだけど、単純に飽きた。

それに技術を支えるのは「あり方」だと気づいてしまっただけに余計に技術を教えることにあまり意味を感じなくなってしまいました。

それにギター教えて人生変わったとかいう人も出てくるものだから僕としてはそっちの方が価値があると思ってしまうのです。

 

で。

こっからが面白いんだけど、こんな感じでレッスンしてるとやけに

「先生が教えてくれるヒントでめっちゃ弾けるようになりました」

「10年以上やってるのに変わらない出音が変わりました」

とか言われだします。

 

何だこれは。

技術なんかどーでもいいよ~、となると技術が身についたと喜ばれる。

 

意中の女子には見向きもされんのに、意識してない女子はよってくる(女性の場合は男子に置き換えてね)というのと似ているではないか。

 

やっぱり前提なんですよね。

「技術なんかどうでもいい」ってことは「技術なんかどーせ身につく」ってことになってるからなんだなぁ。

 

この世界は面白いですね。