この世で一番、偉大で貴重なものは何か?
こう問われたらあなたはなんと答えますか?
あんま普段考えないことだからいい機会だと思ってちょっと考えてみてほしいです。
僕はこれ「時間」だと思います。
時間の貴重さって色んな人が言っています。
本とか読んでも出てくるし、ウェブを検索しても出てきまくります。
若いときは頭でのみ理解していました。
でも、年々すごくリアルになってきた感があります。
よく言われるのは
時間は有限。
何もしなくてもただひたすら減り続けるのみ。
そして、人はいつ死ぬかわからないし、知り得ない。
だから貴重。
こんな感じですよね。
確かに、これはそうなんだけど、やっぱり当たり前に来る日常を過ごしているとなかなかリアル感はないわけです。
でも、年齢によるものなのか、何なのかわかりませんが、以前に比べて時間の価値というのは僕の中ではかなり膨らんでいます。
時間が貴重という感覚は少しずつ増してきたし、
その上、偉大なものだ、と思えるようになってきたのです。
この偉大なものだ、という感覚がその貴重さをより際立たせています。
なぜ、偉大だと思っているかというと、時間は
物事を好転させる事がある
新陳代謝を促進させる(人間の世代交代、季節の変化等も含む)
から。
これって時間以外には出来ないとおもうんです。
そして、この時間の効能というのは日常に利用しやすい。
例えば、僕の大好きな学者に村上和雄先生(奈良が産んだ遺伝子学者)がいるんだけど、先生は著書の中で、「ナイトサイエンス」という概念をよく解説されています。
ナイトサイエンスというのは、偶然に発見される科学のこと。
たまたま、なんかのはずみで見つかったりするような事ですね。
これが人類の一大発見になったり、科学進歩になったりする、という話。
他にも例を挙げると
広告や文章の世界では作ったものは一晩おけ、といわれます。
これも時間を上手く使った例。
そして、僕達ギター弾きも同じ。
作品を作ったら一晩置く
プレイを録音したら一晩置く
耳コピが上手くいかないときはひとまず寝る、そして、朝一でリトライ。
と言った感じで時間というのは非常に良い効能を持つのです。
時には必要な世代交代なんかも起こさせる。
その意味で偉大だと思うのです。
この時間に対する感覚は折を見て研ぎ澄ませたほうが良いと個人的には思います。
なぜなら、ぼぉ~~~っと生きてると面白くないと感じるだろうから。
もちろん、ぼぉ~~~っと生きてても良いのが時間の偉大なところですが。
僕は年々この感覚が強くなってきてるように思うから自然と行動が変わってる実感があります。
せっかく自分に与えられた時間だから、
何かを習得するときも昔みたいに無理に一人でやろうとはしないし、
自分の不得手なものはできるだけ人にやってもらうようになったし、
結果、自分が得意なものや好きなことをメインにやるようになったし、それで人の役に立とうとしてるつもりだから、やっぱり昔に比べてなんやかんや幸せだという感覚があります。(かといって昔が不幸だったわけでは全くありませんが)
でも、多分、時間に対する見方が浅かったらこうはならなかったと思うのです。
正解がない問ではありますが、時間に対して考える時間を設けてみてください。
きっと長期的に見ると良い状況になると思いますよ。