「お前、慣れてるんやろうけど・・・・

弾・け・て・な・い・で

 

このフレーズを耳にして当時の僕はざわつきました。

最初は素直に受け入れる事が出来ず怒りすら湧いてきました。

 

 

なぜなら、当時、ちやほやされていたからです。

 

 

音楽学校に入ったばかりの頃。

色んな先生に褒められました。

実際、それなりにライブとかやってたし、一通りのことは出来てると思っていたのです。

 

 

でも、1人だけ「弾けてない」と僕に言ってきた人がいたのです。

それが僕が2年間、憧れた先生になりました。

 

 

この先生が弾けてないと指摘してくれたところ。

 

それがリズム。

 

これが僕のギタリストとしての道を変えさせるほど重要なものになるとは当時はおもってもみませんでした。

 

 

 

学校卒業して、それなりに音楽の仕事もして、今、音楽を教える仕事に落ち着いているけど、未だにあのときに養ったリズムトレーニングが活きています。

 

 

 

音楽はトーンとリズムという2つの面から考えると良いよ、と色んなところで言いまくっているのですが、トーンとリズムを比べたときに圧倒的に聞き手に影響力を及ぼすのは・・・

リズムです。

 

 

 

ギターなら、

ギターソロとバッキング(リズムギター)に分かれます。

 

 

多くの人はギターソロに興味を持ちます。

派手だし、目立つし、かっこいい。

 

 

一方、バッキングは手軽に弾けるけど、それなりに弾ける人も多いし、地味です。

だから、すぐに出来た気になるわけです。

 

 

ギターソロを練習したときにバッキングがおろそかになっている人はまず練習が前に進みません。

進んだとしてもとりあえず指が追いつくようになっているだけだったりするから出てくる音はぐちゃぐちゃだったりすることはよくある事。

 

 

そもそも、バッキングみたいなシンプルなプレイも出来ないのにギターソロなんか手をつけてもかえって進まなさすぎてストレスになるだけだったりするのです。

 

 

バッキング、地味なプレイ、地味な技術、地味な音。

 

もし、あなたがギターを弾いてて前進感がないならそういうものを見直してみてください。

かつての僕の様に大きな変化が訪れるかも知れません。