僕のレッスンには曲分析というレッスンがあります。

 

文字通り、曲を分析するのですが、その一環で、生徒さんが作ったアレンジや作曲を分析する過程を見せる、というのがあります。

 

 

先日の生徒さんはこれをやっていました。

この生徒さんは既存の曲をアレンジする、ということをやっています。

 

 

最初に理論がなくても出来るアレンジ法を教えます。

そして、次のレッスンまでに何らかの曲をアレンジしてもらう。

 

アレンジしてもらったものを僕が音楽理論的にどう解析できるかその場でやってみせる。

 

 

和声的な解析だけではなく、

曲の構造的な解析に加え、

 

なぜ、この流れになるとこんな聞こえ方をするのか?

更に、これを意図的に利用するにはどうしたら良いのか?

 

という部分に至るまで解説します。

 

 

 

先日の生徒さんにもコレをやりました。

 

もうそれはそれは秀逸なアレンジでした。

 

理論に頼らずに自分の感性、感覚に従うとこんなにも絶妙なものが出来上がるのか、とこちらがため息をつくほど素晴らしい出来。

理論を軸に曲を作ると絶対に思いつかないであろうコード進行がそこにはありました。

 

 

これが生徒さんのセンスが引き出された瞬間なのです。

 

 

だから、このレッスンはやっててもすごく楽しいです。

僕はパズルを解くような楽しさと、そのフレーズに内在する神業のような仕組みを目にすることが出来る嬉しさを感じる事が出来ます。

 

生徒さんは分析手法のケーススタディを生で見ることが出来、自分のセンスの素晴らしさを目の当たりにすることが出来る。

 

 

この生徒さんも今は自分のセンスを信じられないようですが、もう3回目なので、後5~6回もやれば自分のセンスを認めざるを得ないでしょう。

 

 

ちなみにこの生徒さんは音楽理論をすごく学んでいるわけでもないし、ギターがめっちゃ弾けるわけでもありません。

 

でも、これだけ素晴らしいセンスが眠っていることを実感することができるのです。

 

 

ここからわかることは何でしょうか。

 

 

そう、あなたの中にもこの生徒さんと同じく

とっっっっっっっっんでもなく、素晴らしいセンスが眠っている

ということなのです。

 

 

そこを信じる事。

無理矢理でもいいから信じたほうが練習も本番もパフォーマンスは上がるし、気分も乗ってきます。

 

だから、自分のセンスを信じようね。