さっきレッスンしてました。

 

 

今回のレッスンは僕のレッスンの中でも一番厳しいものでした。

 

リズムトレーニング。

 

 

もちろん、厳しいと言っても怒号をかけたり、罵声を浴びせるとか、そういうのではありません。

 

 

ただ、生徒さんは自分の出来てなさをすごく実感するのです。

 

結果、下手にやると自己嫌悪になる方も。

 

厳しいでしょ。

 

 

それに、30分なら30分、60分なら60分。

身体を動かし続けます。

 

慣れないリズムを表現するために、身体も力みやすく、体力も奪われます。

 

生徒さんも

「あぁ・・・また、できなくなった」

とよくいってました。

 

 

そのたびに

「そういうもんだから、どんどんいきましょう」

「慣れの問題だから大丈夫、そのうち出来るからやりましょう」

と励ましながらやるのです。

 

 

そんな厳しいレッスンをやったわけですが、

帰り際にこんなことをいわれました。

 

 

「ホンマ、ありがたいですわー、レッスンしてもらって、生演奏まで聞ける。魔法のようなもんですな。」

 

 

 

 

 

僕の演奏が価値を持つかどうか

僕のレッスンや演奏が魔法なのかどうかは別として
※この方はいつも僕のレッスンや演奏が魔法のようだと言ってくれてますが。

 

 

こういう生徒さんは絶対伸びるのです。

 

 

 

それは、僕の演奏やレッスンが魔法のようだということに気づいたからではありません。

僕の気分を良くしてくれるからでもありません。

 

 

なぜ、こういう人が伸びるかというと

 

脳の反応がいいからです。

 

 

こういう方は自分の状況を分析しながらも、どーせうまくいくと思っているのです。

 

前向きに自分を鼓舞しながら、

現実的な手が取れるバランスを持っている

 

と言えます。

 

 

だから、うまくいくのです。

 

 

 

 

さて。

生徒さんをみてて教わったことなのですが、

 

 

人間は大別すると3種に分かれます。

 

 

 

一つは

自分が得ているものを数える事が自然と出来る人。

 

 

もう一つは

不足を数える事が自然と出来る人。

 

 

最後の一つはこの方の様に

不足を認識しながらも、自分が得ているものを大事に出来る人です。

 

 

これは脳の使い方なのです。

今まで生きてこられて、色んなご苦労も嬉しいこともあったはず。

それに対して、どんな脳の使い方をしてきたか、だと思うのです。

 

 

理想は不足点を認識しているにも関わらず自分が得ているものを喜べる状態だと思います。

 

 

だから、それが自然と出来るようになるまでは意図的にやると良いのです。

 

 

 

自転車に乗る時、最初はコケまくったはず。

車に乗り始めた時、車体をこすった経験はあるでしょう。

 

でも、慣れてくると

自転車でも両手離しで乗れたり、ウイリーが出来たりします。

車でも片手運転が出来たり、細道をストレス感じる事なく運転できたりします。

 

 

最初は大変でもそのうち自然と出来るようになる。

 

技能とういのはそういうものだと思います。

 

そして、これは脳の使い方も同じなのです。

 

 

だから、不足を認識しても自分の得ているものを大事に出来る。

不足を認識しても現状に感謝できる、そんな脳の使い方を出来るようにしましょう。

 

ギターだけではなく、あらゆる物事が好転するはずです。