「すぐに理屈が気になってしまって前に進めなくなる事がよくあるんです」

昨日、生徒さんに言われた言葉です。

 

 

僕は普段から理論をあまり重要視してないように受け取られます。

 

「理論はおぼえなくていい」

「理論知ってても弾けなければあまり意味は無い」

「使えない理論はやるだけムダ」

的な発言が理論を軽視する人という風に思わせるのかも知れません。

 

 

でも、そんなことはありません。

 

 

実は僕もこの生徒さん同様、理屈が大好きです。

 

 

ただ、理論的な知識というのは使ってなんぼ。

使える様に理解しててなんぼだといいたいだけなのです。

 

 

昨日の生徒さんのように自ら理論、理屈に興味を持たれている事がわかったらレッスンの内容は即座に理屈をお教えする内容に変わります。

 

 

で、昨日はこの曲を例にして理論を解説しました。

たまたま、この生徒さんに前回教えた曲だったのでこれを例にしました。

 

結果は

めっちゃわかりやすい

今までのもやもやがなくなった

断片的な中途半端な知識がつながった

とお褒めをいただきました(あ~、良かった、と内心いつもホッとします 笑)

 

 

そして、楽曲を分析する理由や面白さをお伝えさせてもらったのですが、すごく興味を持っていただけたのが僕としては1番嬉しかったです。

 

 

物事には段階というものがあります。

 

でも、人間は非合理的な生き物です。

 

 

 

例えば、この生徒さんだったら今までずっと演奏の基礎力を養ってきたわけです。

 

別に基礎力が完成している感をご自身が持たれているわけでもない。

 

 

でも、演奏の熱が下がり、理屈や仕組みを知りたい熱が上がる。

 

だったら、その熱に従うべきなのです。

 

 

ここで、「いやいや、今まで自分は演奏の基礎を作って来て、まだ完成してないのだから演奏をやるべきなんだ」と考えるのは非常に凝り固まった発想です。

 

人間というものを無視した行為になってしまう。

 

 

 

人間は非合理的な生き物です。

 

衝動というものが起こる生き物です。

 

なにかに飽きて、違ったものに興味を持つ生き物です。

 

 

 

なにかに飽きて、違うものに興味をもって、またどっかのタイミングで飽きたものに興味を持つ。

 

そうやって飄々と流れるものなのです。

 

 

 

だから、そういう自分の興味に従いましょう。

 

中途半端バンザイ

 

 

水のように、ひとところにとどまらないのは「強さ」です。

 

 

 

自分の興味に従いましょう。

 

そこにはあなたが思っている以上の秩序があるのです。