昨日、こんな声をいただきました。
1曲丸々弾けなくて心が折れるからそれでやらなくなってしまう。
どういうことから練習していいかかがわからない。
こうなってしまうとなかなかつらいものです。それでもギターや音楽を辞めないのだからこういう方こそなんとかなってほしいと思う今日このごろ。
でも、この悩みは20年前から耳にする悩みだから、もう、解決策は個人的には決まっています。何をすればいいかと言うと・・・
1曲弾くのを諦める事
「んなあほなぁ~」と言われるかもしれませんが、1曲弾くのを諦めたら1曲弾けるようになる状況がやってくるのです。なんとも不思議な話なのですが、でも、真実です。
ギターというのは厄介な楽器です。なぜなら、普段使わない身体の動きを要求されるからです。利き手はともかく、反対の手はあんな風に使うことは日常的にないわけです。しかも、押さえるのはエレキであってもスチール弦です。つまり鉄製。アコギの場合はだいたいにおいてエレキより太いからコレまた大変。最初にまともな音を出すのが非常に難しいというのがギターの特徴。そういう楽器だから、1曲弾くというのは意外にハードルが高いのです。
それに、曲を作った人を想像すると、彼らもまたギター弾けない状態から弾けるようにして曲を作るに至ったわけです。そうやって何年もかけてやっと生み出された曲なのです。それをいきなり1曲弾けると思うのがそもそも誤りなのかもしれません。
だからといって、曲が弾けないならギターなんか弾いてても面白くもなんともありません。かといって技術習得のために基礎練習やエクササイズをやるのもこれまた愚策だったりします。
じゃあ、どうするのか?
これは1曲ではなく、1フレーズ弾くことに集中することです。曲というのはそもそもフレーズの集合体です。1曲弾けないなら1フレーズから攻略したら良いのです。1フレーズも弾けない人が1曲弾ける道理はないのだから。
まずは1フレーズ。そっからスタートしましょう。