以前、うちの生徒さんに、
「先生は一体数学の先生に何を学んだのですか?」
と聞かれたことがあります。
※数学の先生というのはこのことです。
数学の先生に関してはこちら
この生徒さんが言いたいことは
奧田にとって数学の先生はただの数学の先生ではなく、人生を一変させるほどインパクトのある人だったのでしょう。
そんなインパクトがあった先生は奧田に数学以外に教えたことがあるはず。
人の一生をそこまで変えさせたものは何なんですか?
というものだと思うのです。
僕は当時、この問に明確な答えを出すことができませんでした。
一言で言い表すことができなかったからです。
僕が先生との1年の授業で教わったことって膨大だからです。
- いつも何故と問え
- 高校生活は楽しめ
- 彼女も作れ
- あそべ
- でも、勉強もしろ
- 部活と勉強なら勉強を優先しろ
- 春休み中に1年分の勉強は全部終わらせろ
- 丸暗記禁止
- 理解が重要
- 公式は作った人がいる、そいつらは俺達と頭のできは変わらない
- だから、公式は覚えるのではなく作れ。
- そうしたら試験で忘れても何の問題も無い
- 取れる問題をミスるのであればそれが99点でもダメ。
- でも、知識がない問題をミスって3点なら評価する
- データは正確に読め、等々。
わかりやすいところだけ出したつもりなのですが実際はもっとあるのです。
で、ホント膨大だから何を言って良いのか分からなかった。
でも、今ならその答えが出せるのです。
そして、それは僕がレッスンで生徒さんにご提供したいことでもあるのです。
それが、自然な習得プロセス。
人間の小賢しい、エゴイスティックな工夫がない自然な習得プロセス。
テストの点をひたすら稼ぐための工夫でも、いい学校に入るための工夫でも、ましてや親や自分の世間体を保つための工夫ではありません。
もっと純粋な知識好奇心に基づいた自然な習得プロセス。
これが先生が僕にくれたものであり、それが僕の人生を変えたものです。
数学に奇策はいらなかったのです。
至って普通なナチュラルな理解で良かった。
つまり、王道です。
この数学の理解のプロセスが、僕の人生を変えたのです。
本来、数学とはなんなのか?
そもそもこのテーマは何をしたくて生まれたものなのか?
当時の数学者は何故、こんなことを考えたのか?
そういうのが自然と見えてくるようなプロセス。
そこには古の数学者のストーリーが流れています。
それを読み取れとはいわれなかったけど、結果それを想像していました。
これで、非常識な結果を体験したのだからそりゃ、他の事にも応用しますよね。
それを僕は音楽に応用したのです。
これはギターも同じなのです。
ギターも自然な理解というのがあります。
自然な習得プロセスというのがあります。
自然な数学の習得プロセスが僕の人生を変えたように、音楽の自然な修得プロセスが人の人生を変えることは十二分にありえるのです。
何度も書きますが僕が先生からもらったものは膨大です。
とても一言で言い表すことはできません。
でも、自然な習得プロセスは頂いたものの中でかなり大きな影響を持っていると言えるのです。
だから、あなたもギターや音楽をやっているならご自身の習得プロセスが自然なものかどうかをチェックしてみるのは大きな一歩になるかも知れません。