楽器演奏をやらせると学力が向上する。

特に、英語と理数系の学力向上が期待できる。

 

これはカナダのブリティッシュコロンビア大学が実施した大規模調査です。

楽器の演奏をしている高校生は、音楽をやらない学生と比べて数学・科学・英語の成績が高いという結論です。

 

これは音楽が脳に与えるよい影響を物語っています。

 

 

音楽に夢中になると、勉強しないから馬鹿になる、とか
そもそも不良のやるもの。

僕が子供の頃はこういうことを口にする大人がいました。

 

未だにこういうイメージを持っている人は少なくないのかもしれません。

楽しいことをやっていることが「サボっている」とか「世の中なめてる」というイメージとつながってしまっている人も昔は多かったのかもしれません。

ありとキリギリスといった寓話もこういうイメージに拍車をかけているのかもしれません。

 

 

でも、楽器演奏というのは先の学術研究結果からもわかるように、実は脳を活性化させ学校の成績を伸ばす、なんていう実用的な効果を期待できるものなのです。

 

他にも、これまで音楽の脳への影響に関する研究では、長年、楽器を演奏することが、認知力や脳の実行機能(不慣れなことでもやり遂げる機能)を向上させることが明らかになっています。

 

 

先の楽器演奏と成績の研究を主導したブリティッシュコロンビア大学のピーター・ゴズアシス博士はこう述べています。

「音楽を長くやっていた学生は、すべての科目で試験のスコアが高くなりました。そしてこれらの関連性は、声楽よりも楽器のほうが顕著でした。長いあいだ楽器の演奏を習い、高校のバンドやオーケストラで演奏していた子どもたちは、試験の成績だけで判断すると平均的に英語・数学・科学のスキルは同級生たちよりも約1学年進んでいました」

これはすごいことではないでしょうか。

更にこんなことも言及しています。

「楽器の弾き方の習得や合奏には多くを要求されます。楽譜の読み方を覚えたり、目や手と脳の協調性、また鋭いリスニング力も必要です。合奏のためのチームスキルや、練習習慣も身に付けなくてはならないでしょう。こうした学習経験はすべて、子どもの認知力と自己効力感を高める役割を果たしているといえます」

つまり、

一見、楽しいことをやっているように見えるけど、

実はすごく複雑な処理を同時に複数こなしているのが楽器演奏。

これが脳にとってはリッチな刺激となり、その機能を高める。

ということです。

 

楽器演奏は、多方面の能力に働きかけ、他ジャンルでも活きる多くのスキルを培うのは間違いないです。

学業成績という目に見える形になったのです。

 

キリギリスは自分の技術を磨き、アリを喜ばせる生き物だというのが本来なのでしょう。

 

折角、音楽に興味をもったのです。

楽しく、深く、学んでいきましょう。

 

参考

「楽器の演奏」が、英語と理数系科目の成績を上げる:研究結果

Journal of Educational Psychology