レッスンをやっていると話が色んな方向に脱線することがあります。
さっきのレッスンでも脱線しました。
でも、これは生徒側は気づかないけど実はめっちゃ重要なステップなのです。
例えば、先の生徒さんなら、
守る意識が強い
ということがよく分かる。
個人情報は守らないといけない
失敗はできるだけさけて自分の心(正確にはエゴ)を守らないといけない
なんでもちゃんと理解しないといけない
先生に何度も同じ話をさせてはいけない(なぜならそんなことさせるのは自分が出来の悪い生徒だということになるから)
みたいな話になるわけです。
今回はなんかのはずみで脱線してこんな話になったわけなんですが、共通しているものは
なにかを守らないといけない
という意識だと僕は読み取りました。
これが根本的にこの生徒さんを支配していると思ったのです。
もちろん、守る意識、防衛本能は生きる上で重要だからゼロにしてはいけません。
でも、音楽やる上ではいらないものなのです。
生活する上でもいらないことが多い。
自分を守れなかったとき、防衛できなかったときは何が起こるのか?
失敗
後悔
惨劇
こんなところでしょうね。
でも、実際はどうでしょうか。
失敗なんか程度の差を問わなければみんなやっている。
後悔も同様。
惨劇というのもまぁ、色々あるんでしょうけど、大体は大したことないレベルでしか起こらない。
よく「乗り越えられない困難、壁はやってこない」というけど本当にそうなのです。
困難や壁にぶち当たったときに不平不満をのたまえば深刻になるし、挑戦と捉えれば軽くなる。
その結果、失敗しようが自分は清々しいもの。
だから、僕はこういうときに生徒さんが「怖い」と感じることをさせます。
今回の生徒さんなら、
コードの意味を把握させない
覚えようとしない
ということをさせるわけです。
彼女にとっては大変、しんどいことになりかねないけど、この先にわかるのは
把握しなくても、覚えようとしなくても
な~~~~んの問題もなかったね
という経験をすることなのです。
こうするとギターだけじゃなく人生も良くなる。
要は怖いことなんてのは自分で勝手にそう思っているだけ、ということがほとんどなのです。
少なくとも音楽の世界においては1億パーセント怖いことは起こりません。
つまり、勝手に自分でそう思っているだけ。
そういうものなのです。
だから、あなたは守る必要がない。
守らなくても大丈夫。
守りに入って楽しいことを見失わないように。
少なくとも音楽の世界では守りに入って良いことなんか何もないからね。