あるところにインド人の水くみがいました。

 

 

彼は、丘の上にある主人の家から麓にある水汲み場までせっせと水を運んでいました。

両手にバケツを持って。

 

 

この両手に持ったバケツ。

実は左手のバケツに小さなヒビが入っています。

そこから水が漏れてしまい、丘の上の主人の家まで水を運ぶと水は半分まで減ってしまいます。

 

 

でも、この水くみ男は文句も言わず、何食わぬ顔で額に汗をかきながら毎日毎日主人の家まで水を汲むのです。

 

 

そんなある日。

途中にある木陰で休んでいたときのこと。

ヒビの入っているバケツが水くみ男に話しかけました。

 

 

ヒビ割れバケツ

「あなたは毎日、水を運んでいる。
でも、私はヒビが入っているから半分しか水を運べない。

コレではあなたに申し訳がない。

もう片方のバケツのようにヒビ割れてないバケツと交代してください。」

 

水汲み男

「いや、そんなことをする必要はない。

君は君のままで良いのだ」

 

 

こんな会話をして、毎日毎日、水汲み男は水を運んでいました。

 

 

 

数ヶ月して、木陰で休んでいたらまたヒビ割れバケツがいいました。

 

 

ヒビ割れバケツ

「ホンマ、申し訳ない。

私のヒビはあなたの邪魔をしているようにしか見えない。

交代してください。」

 

水汲み男

「君が通ってきた道をみてごらん。」

 

 

ヒビ割れバケツが見ると、そこには花が咲いていました。

そう、ヒビ割れバケツがこぼす水が適度に地面を湿らせ、そこに花が咲きまくっていたのです。

 

 

水汲み男はいいました。

「君はヒビが入っているけど、そのヒビがあったおかげでこの道には花が咲いた。

私は君にヒビが入っていることに気づいたときに、道に花の種を植えたんだ。

この不毛な土地に花が咲いたらきっとご主人様も喜ぶと思ってね。

君のヒビがなかったらこの花は咲かないんだよ。」

 

 

ヒビ割れバケツは感動していました。

 

「そうだったのか・・・こんな私もなにかの役に立てたのか」

 

 

 

その様子をみていたもう一つのバケツがいいました。

「私はヒビ割れバケツは半分しか水をくめない役立たずだと思っていたけど、間違っていました。

私はあなたのように花を咲かせることは出来ない。

ヒビ割れていたのはどうやら私の方だったようです。」

 

 

 

さて。

この話が言いたいことは何だと思いますか?

 

 

これは

 

完璧な人間はいない。

だから、あなたは不完全、未熟でいいのだ。

 

ということがいいたいんだと僕は思いました。

 

 

 

さて。

完璧な人間はいない。

 

だったら、何かをやるときにも完璧じゃなくて良いのではないでしょうか。

 

 

例えば、

 

ちゃんと弾けないと次のフレーズにいかない

1曲弾ききるまで次の曲にいかない

目的としている技術を身につけるまで新しいことはやらない

 

真面目な人はこうやって取り組みます。

 

 

でも、すべてのものは不完全。

もちろん、僕も不完全。

あなたも不完全。

 

 

ならば、不完全な人らしくやりましょう。

 

 

つまり、

ちゃんと弾けなくても飽きたら次のフレーズにいく

1曲弾ききろうとしたけど飽きたら次の曲にいく

目的としている技術は身についてない感があるけど飽きたから新しいことをやる

 

 

これでいいのです。

 

 

こういうことを言うと

「自分に甘いのはダメだ」

みたいなことをいう人もいるけど、ギターは遊びだから。

 

 

遊びなんだからもっと気楽にやろう。

遊びなんだからもっと自分に甘くて良いんです。

そうすると遊びなんだけど、仕事以上にいろんなことを学べます。

 

 

そういうつもりで頭柔らかくしてやってみましょう。